車の運転について言われると


子どもの頃に不思議だったことがある。
父は、車の運転について、母に何かちょっとでも言われると、激しく怒ったものだ。

運転という行為は、命がかかっていることだから、緊張感を強いられ、人は怒りやすい状況にある。

しかし同乗者に(母だが)「向こうから車がくるよ」とか「あっちに人がいるよ」など、ちょっとでも言われたなら、もう・・・大変な怒りようだった。

あなたは、経験ありますか?怒られた経験、そして怒った経験。

子どもの頃、なぜいつも激しく父親が怒るのか、不思議でたまらなかった。

今のところの私の答え。運転している人が、「一人で」「完璧」に運転しなければいけないと思っていたから。もしくは「完璧に運転している!」と思っていたから。何か言われることは、ちゃんとしているのに‟見ていない”、‟気が付いていない”のレッテルを張られた気がして、腹が立つのだろう。

父の怒鳴り声が、今も耳に響くわ。

運転は、街の中を走るわけだから責任ある行為で、一人でも、だれかといても、関係なく十分に注意をしなければならない。でも誰か同乗者がいて、一緒に周りに気を配り、安全運転に協力してくれるなら、それは本当は良いことで、ココロ強いものなはずだ。一人より二人!!

なにか言われると、責められているような気がしてたのだろうけど、いらいらして運転すれば一層、危険だよね。

「うん、人がいるね!!ありがとう~」「あの車、ほんとに出てきそうだね。ありがとう~」そう言えば、車内は温かい雰囲気に包まれる。

お友達と車に乗っていて、私が「ありがとう~」って言ったらびっくりしていた。お友達の家もやっぱり喧嘩になるらしい。

よく考えたら、おかしなことで怒っているけど、普段は、よく考えないで過ごすからね。分からない。だけど、それは勿体ない、勿体ない。

こういうコミュニケーションって、連鎖する。
そろそろ少しずつ変わっていこう。

他愛もない車の中の話である。今日も空が青い。