全力で完全燃焼

昨日の「林先生の初耳学」で橋下徹さんが登場し、わくわくしてTVを見ていた。ここでは、高学歴ニート(この取り上げ方はどうかと思うが)へ語る、というコーナー。波乱万丈だったお父さんの最後を看取った経験から「本当に良い人生だった」といえる生き方を奨める話でした。そしてその為には、とにかく全力で完全燃焼を!!と橋下さん。

大賛成だ。全力で完全燃焼を目指すと、生き方が変わる。どう生きたいのか考えるから。見えなかったものが沢山見えてきて、課題も浮彫になる。物事の優先順位も考えなければならなくなる。時間は有限だからだ。だらだらとしていた事もどれくらい時間がかかっているか、認識するようになるので、効率的に進めるのはどうしたら良いかも考える。そしてどんどん、その人らしく時間を過ごすようになる。それは苦しい作業だ。簡単に完全燃焼はできない。長い時間がかかるのだ。
だけど、あとから振り返ると、その見つける作業の苦しい時間も人生の中で必要で、有意義だと思えるようになる。私は、ようやくここまで生きてきたという実感があるので、3年前にも5年前にも10年前にも戻されたくはない。またやり直しなのかと思うとぞっとするからだ。真剣で必死、そしてまわり道も含めて(当時は悔しくてたまらなかったが)素晴らしい月日だった。

そんな気合の入った生き方だけど・・・最近疑問に思っていることも事実なの。当時の私はよく夫に「なんでそんなに生き急ぐのだ」と言われた。体調もかなりの頻度で壊し、寝込んだのよね(寝込んで、自分の体力の限界ラインも知ったのだ)確かに夫はマイペースでのんびり、人生を謳歌しているように見える。対照的だけど、なんて良いお手本かしら。

努力・根性・気合が、長く美徳だった日本。その精神で日本がここまでの国になったことは、だれも否定しないだろう。
でも今、それが本当に正しいのか、と振り返っている時代である。精神論に走りやすい社会は一般的にパワハラも横行しやすいと言われている。少し短絡的に結び付けているのかもしれないが、パワハラにはらなくても、もっと自分のココロに優しい、素直な進み方が良いのだと、脳科学でも心理学でも証明されつつある。実証されてきている。

私は、もうこれ以上は無理、と思うほどの全速力で生きてきたけれど、違う生き方についても学んでいる。あなたは、どう思われますか?